勝手に農園を名乗っていたら、
マルシェ出店のお誘いがありました。
グッドタイミングです。
ちょうど、庭で週末カフェをやるつもりで、
露天商の営業許可を取ったところ。
勢いで参加することにしました。
気軽に応じたものの、
何を売ったら良いのでしょうか?
野菜は売るほど育っていないし、
これといった得意料理もないし、
なかなか決められません。
まあ、どんな店でも、
テントとカウンターは必要だろう。
出店内容も決めないまま、
店構えだけ先に作る。
普通じゃ、あり得ない順番でしょう。

開催の1週間前。
幸運なことに、伝説の猟師が仕留めた、
イノシシ肉を手に入れました。
よし、今回はシシ汁でいこう。
これなら作り慣れています。
マルシェの前日、1日かけて煮込みます。
これで何人分なんだろう。
多いのだろうか、少ないのだろうか。
そもそも、マルシェでシシ汁で良いのか。
まずは1回やってみないと分かりません。
初回は、課題を探しに行く、
くらいで良いのです。


さて、当日。
小雨が降るあいにくのお天気。
お客さんもポツリポツリといった印象。
目の前を素通りする来場者を
ボンヤリと眺めていると、
唐突に1杯目が売れました。
え?ありがとう、
というシンプルな気持ち。
商売ってこういう感覚なのか。
思えば、ずっと会社員をやってきたので、
お客さんと入金が直結する光景に、
新鮮さを感じます。

用意した半分ぐらいが売れたところで、
タイムアップ。
なるほど、こんな感じか。
ボリューム感がつかめました。
一番の収穫は、
いつの間にか自分は、
お客さんとそれなりに対話しながら
対面販売できるんだ、
ということが分かったことです。
自分の中では、
「人見知り」でストップしていました。
というわけで、
初めてのマルシェは無事に終了。
次回も出店することにしました。
次はもっとスマートにできるはずです。
これは、
しばらくハマりそうです。

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